4月からリリース予定だったドミナリアのリリースノートが流出してしまったとのことで、プレヴューを待たずに多数のカードが判明してしまいましたね。

斜め読みするだけでも非常に興味深い内容だったので、正規の手順での公開がなされなかったのは非常に残念です。

何せ大量にネタバレしたもんで精査が済んでいませんが、そんな中でも気になったカードを紹介していきたいと思います。

ネタバレを控えたい方などは閲覧を控えてくださいね。











《ウルザの後継、カーン》
{4}
伝説のプレインズウォーカー ― カーン

+1:あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを公開する。対戦相手1人は、そのうち1枚を選ぶ。そのカードをあなたの手札に加え、他の1枚を銀カウンターを1個置いた状態で追放する。
-1:追放領域から、あなたがオーナーであり銀カウンターが置かれているカード1枚をあなたの手札に戻す。
-2:「このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき+1/+1の修整を受ける。」を持つ無色の0/0の構築物・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。


無色4マナにしてハンド・ボードアドの両方を稼ぐ事が出来るPW。

各種機体やたかり屋といった場持ちのいいアーティファクトと併用すると生成するトークンのサイズアップを狙いやすいので機体デッキへの相性が期待されます。多色になりがちな機体デッキの不安定なマナ基盤の影響を受けない事と、キランに搭乗するのに十分な忠誠値であることも相性を後押ししていますね。

+1の特性上、土地が伸びやすくなるのでバリスタやオラーズカの挟門の様なマナフラを許容できるカードを併用すると良さそうです。


《ファイレクシア教典》
{2}{B}{B}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― クリーチャー最大1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。そのクリーチャーは、それの他のタイプに加えてアーティファクトになる。
II ― アーティファクトでないクリーチャーをすべて破壊する。
III ― 対戦相手すべての墓地からカードをすべて追放する。


ドミナリアからの新キーワードである英雄譚エンチャント群は設置以降マナを使用せずに能力を発揮し始めるという点で疑似PWの様な挙動を実現し、ゲーム展開に幅を持たせる意味で非常に面白そうな新戦力です。何枚か公開されている英雄譚を見てもピーキーなものから盤面の圧力を強化するもの、悠長だが確実なアドバンテージに繋げるものなど多種多様なので、様々なデッキの核となるポテンシャルを持っていると思われます。

ファイレクシア教典は単体強化→広範囲除去→墓地追放と繋げるもので、単体強化と同時に対象生物のアーティファクト化(ファイレクシア化)を行い、続くⅡのモードでアーティファクト生物以外を破壊するというものです。Ⅰの効果が4マナにしては控えめですが、Ⅱの効果が派手なのでかなり圧力の高い内容に思えます。

Ⅰの効果に関して、模範的な造り手が単体で強化条件を達成できるようになるほか、光袖の収集者などのパワー2の生物が強化されることにより単体でキランに搭乗できるようにもなります。カウンターを載せるという事でバリスタとも少なくないシナジーを持つ他、アーティファクトの水増しも行えるのでカーンのトークン生成ともシナジーします。

Ⅱの効果に関して、機体が苦手とする横並びの面押しを大きくけん制できるようになります。相手が全除去を嫌って展開を緩めると機体デッキの優秀なマナレシオによる展開力が光るので、強引に機体デッキが得意とする展開に持ち込むことが出来ます。また相手が展開を渋るとゲームレンジが長引くので、カーンと併用する事でアドバンテージ勝負に持ち込むことも出来ます。ギデオンの様な直接アドバンテージを稼がずに戦線を間延びさせるだけのカードともスイープの相性が良いですね。

Ⅲの能力に関しては効果があるデッキが限られるのでおまけ程度ですが、Ⅱで流した永遠・普及を後腐れなく処理する事ができ、スカラベや青巨人への牽制にも機能するので十分有用です。Ⅱの性質上長期戦に移行しがちで、長期戦を得意とするデッキは青巨人・スカラベ・王神と墓地を利用するデッキが多いので自然な形で牽制できるのはデッキの対応性を大きく底上げ出来そうです。

ファイレクシア教典が優れていると思う点は、必ずしもⅢまで利用しなくても必要な役割を果たしているという点です。それこそ連続で張りなおしてⅠ→Ⅱ→Ⅰ→Ⅱと展開するだけでも非常に嫌らしい展開をすることが出来ます。


《最古再誕》
{4}{B}
エンチャント ― 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 各対戦相手はそれぞれクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を生け贄に捧げる。
II ― 各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。
III ― 墓地からクリーチャーかプレインズウォーカーであるカード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。


Ⅰ→Ⅱ→Ⅲがそれぞれアドバンテージに直結している英雄譚。ファイレクシア教典の広範囲除去から繋ぐことでⅠのモードで相手の脅威に触りやすくなり、Ⅱのモードで温存した手札を攻める事が出来、Ⅲのモードでボードアドを広げる事が出来るので、非常に高いシナジーを形成している様に思います。最古再誕は是非ともⅢまで繋げたい効果なので、1枚くらいデッキに忍ばせておくと良さそうです。

ファイレクシア教典から繋げる後続としては、平成のハルマゲドンことスランの崩壊も魅力的ですが、ファイレクシア教典のⅢのタイミングと合わせるには展開するタイミングをずらさないといけないので、最古再誕の方が簡単にパフォーマンスを発揮できそうです。


他にも気になるカードがたくさんあって、ドミナリア環境は非常に待ち遠しいです。白騎士・黒騎士の系譜を継いだ生物も新感覚のプロテクションを引っ提げて登場し、懐かしくも新しい非常に楽しみなエキスパションとなりそうです。

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