【スタン】黒緑昂揚対策を検討してみた結果
2016年11月29日 Magic: The Gathering
《十三恐怖症》というカードに白羽の矢が立ちました。
。 。
/ / ポーン!
( Д )
いや、真面目な話をしようとしているので石を投げる前に聞いていただきたいのです・・。
白黒ミッドレンジというアーキタイプを環境初期から愛用して調整を重ねているのですが、黒緑昂揚に対する明確な勝ちビジョンを構築出来ないでいました。
スカイソブリンをフィニッシャーに据えることで若干の改善は図れたと思うのですが、それでも厳しいマッチアップであることは変わりなく、安定して勝つことは難しいと感じていました。
また、全体を通して機体アグロに対する勝率が芳しくないので、出来れば隙が多いスカイソブリンではなく受けが広いアヴァシンをフィニッシャーに据えた構築をしたいと模索していました。
そんなわけで調整していった結果、下記の様なレシピにまとまりました。
【スタンダード】KLD 白黒ミッドレンジ
クリーチャー:19
4:《模範的な造り手》
4:《スレイベンの検査官》
4:《屑鉄場のたかり屋》
3:《精神壊しの悪魔》
2:《大天使アヴァシン+浄化の天使、アヴァシン》
2:《永代巡礼者、アイリ》
呪文:16
3:《闇の掌握》
1:《石の宣告》
2:《停滞の罠》
4:《密輸人の回転翼機》
2:《最後の望み、リリアナ》
4:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
土地:25
7:《平地》
8:《沼》
4:《乱脈な気孔》
2:《放棄された聖域》
4:《秘密の中庭》
サイドボード:15
2:《ゲトの裏切り者、カリタス》
1:《保護者、リンヴァーラ》
1:《苦渋の破棄》
2:《集団的蛮行》
2:《精神背信》
1:《死の重み》
1:《断片化》
3:《十三恐怖症》
2:《燻蒸》
【解説】
スカイソブリン&サリアのパッケージからアヴァシン&アイリへと変更。
・対機体デッキ
サリアは機体に対しても搭乗を抑制する意味でも効果的なのですが、サイド後は1マナ火力を入れられることが多くテンポを取られやすいという弱点がありました。
元々サリアを採用していたのは高速警備車対策という側面が第一だったので、3色が主流となり警備車ではなく荷馬車を採用する事が増えた機体デッキ相手にサリアを固執して採用する理由は薄れたと思います。
アヴァシンを採用することで相手の無許可の分解を弾くことが出来るようになるので、精神壊しをフィニッシャーとして運用しやすくなるのもゲームプランが取りやすくなります。
アイリはアヴァシンの変身トリガーとしてセットで採用していますが、それ以外にも主力としているダメージソースが似通っているマッチアップなので、ライフゲイン手段があるというのが単純に有利な要素となります。荷馬車の牽制としても優秀ですし。
サイドボード案
抜:造り手4 悪魔1 ギデオン2 翼機1
入:カリタス2 リンヴァ1 重み1 断片化1 蛮行2 燻蒸1
-----------------------------------
・対白青フラッシュ
正直フィニッシャーの期待値としてはアヴァシンでもスカイソブリンでもどっちでもいいやと思っているマッチアップなのであまり気にしていないです。
序盤の生物の質でイニシアチブをとっていく事が重要なマッチアップなので、単純に軽くてダメージが通しやすいアタッカーなのでサリアより扱いやすそうです。
スカイソブリン&サリアは明確にギデオンに対してかなり有効なカードなのでその点では優位性が下がりますが、精神壊しでもともとギデオンを牽制しやすい構築なので致命的な減点にはならなそうです。
サイドボード案
抜:宣告1 ギデオン2
入:リンヴァ1 断片化1 精神背信1
-----------------------------------
・対黒緑昂揚
という訳で本題の黒緑昂揚対策です。
メインに停滞の罠を採用したことでエムラクールでアドバンテージを稼がれる負けパターンに対する予防線は張れましたが、そもそもフェアな戦略でイシュカナとエムラクールを乗り越える事はかなり困難です。
それこそ序盤の剥ぎ取りとリリアナを捌いた上でイシュカナに対して石の宣告を合わせてエムラクールに対して停滞の罠を合わせてようやく勝利できるという感じです。こちらとしてはかなりのご都合ドローをしなければならないので、1~2枚程度の対策カードを連続で引く事に頼っている限りは安定した勝ちは狙いにくそうです。それくらい黒緑昂揚の安定性が高いです。
黒緑昂揚は安定性が高いフェアデッキの類なので、軸をずらしたコンボに対して脆いというのが唯一の弱点となります。それならば初めから7点を削りに行く変則バーン戦略の方が価値のビジョンが構築し易いのではないか、というのが十三恐怖症の発想の起点です。
4ターン目に勝ち確を狙える期待値があるというのは、対黒緑昂揚として名高い霊気池と同等かそれ以上の速度なので、相手の得意としているゲームスピードに付き合わなくていいのは心理的にも楽です。
7点削りにいくという観点でカードを見直すと模範的な造り手は1回3点を通せば及第点となるため、相手のリリアナに対して明確に弱いカードではなくなります。あとはたかり屋か回転翼機のどちらかが追加で3点を入れれば勝利条件にかなり近づくことが出来ます。
集団的蛮行の序盤の剥ぎ取りを牽制しながらの本体火力&ライフゲインとなるので、長期戦を視野に入れない増呪をためらいなく使っていけます。
アイリと乱脈な気孔でこちらの方がライフコントロールをしやすいので、十三恐怖症による自爆のリスクはある程度抑える事が可能な点でも、メインボードにアヴァシン&アイリを採用することによるデッキ75枚の親和性が高いです。
ただ、問題点としてはすこぶるプレイ難度が高いという点です。勿論こちらが返しで13点になっても負けなので、ブロッカーの数などかなり念密なコンバットが要求されます。
テストプレイを重ねている現状では、まだ十三恐怖症で安定して勝ちに行くことは難しいです。ただ、相手にも相当なプレイ難度を要求する事が出来るので、こちらが十三恐怖症のプレイ経験値を重ねればかなり勝ちやすいサイドボーディングとなるのではと期待しています。
サイドボード案
抜:悪魔3 アヴァシン2 停滞の罠2 ギデオン1 平地1
入:重み1 蛮行2 破棄1 恐怖症3 燻蒸2
一先ず序盤のダメージ効率を最優先に除去増し増しのサイドプラン。相手の生物を除去できない or 相手のライフを全く削れていないというパターンでは十三恐怖症で蓋をすることが出来ないので、勝ちプランに貢献しにくい重いクロックを抜いています。
リリアナは相手のアタッカーに対する牽制として優秀で、またPWという性質から本体ライフを維持するデコイとして有効と判断して残しています。
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/ / ポーン!
( Д )
いや、真面目な話をしようとしているので石を投げる前に聞いていただきたいのです・・。
白黒ミッドレンジというアーキタイプを環境初期から愛用して調整を重ねているのですが、黒緑昂揚に対する明確な勝ちビジョンを構築出来ないでいました。
スカイソブリンをフィニッシャーに据えることで若干の改善は図れたと思うのですが、それでも厳しいマッチアップであることは変わりなく、安定して勝つことは難しいと感じていました。
また、全体を通して機体アグロに対する勝率が芳しくないので、出来れば隙が多いスカイソブリンではなく受けが広いアヴァシンをフィニッシャーに据えた構築をしたいと模索していました。
そんなわけで調整していった結果、下記の様なレシピにまとまりました。
【スタンダード】KLD 白黒ミッドレンジ
クリーチャー:19
4:《模範的な造り手》
4:《スレイベンの検査官》
4:《屑鉄場のたかり屋》
3:《精神壊しの悪魔》
2:《大天使アヴァシン+浄化の天使、アヴァシン》
2:《永代巡礼者、アイリ》
呪文:16
3:《闇の掌握》
1:《石の宣告》
2:《停滞の罠》
4:《密輸人の回転翼機》
2:《最後の望み、リリアナ》
4:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
土地:25
7:《平地》
8:《沼》
4:《乱脈な気孔》
2:《放棄された聖域》
4:《秘密の中庭》
サイドボード:15
2:《ゲトの裏切り者、カリタス》
1:《保護者、リンヴァーラ》
1:《苦渋の破棄》
2:《集団的蛮行》
2:《精神背信》
1:《死の重み》
1:《断片化》
3:《十三恐怖症》
2:《燻蒸》
【解説】
スカイソブリン&サリアのパッケージからアヴァシン&アイリへと変更。
・対機体デッキ
サリアは機体に対しても搭乗を抑制する意味でも効果的なのですが、サイド後は1マナ火力を入れられることが多くテンポを取られやすいという弱点がありました。
元々サリアを採用していたのは高速警備車対策という側面が第一だったので、3色が主流となり警備車ではなく荷馬車を採用する事が増えた機体デッキ相手にサリアを固執して採用する理由は薄れたと思います。
アヴァシンを採用することで相手の無許可の分解を弾くことが出来るようになるので、精神壊しをフィニッシャーとして運用しやすくなるのもゲームプランが取りやすくなります。
アイリはアヴァシンの変身トリガーとしてセットで採用していますが、それ以外にも主力としているダメージソースが似通っているマッチアップなので、ライフゲイン手段があるというのが単純に有利な要素となります。荷馬車の牽制としても優秀ですし。
サイドボード案
抜:造り手4 悪魔1 ギデオン2 翼機1
入:カリタス2 リンヴァ1 重み1 断片化1 蛮行2 燻蒸1
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・対白青フラッシュ
正直フィニッシャーの期待値としてはアヴァシンでもスカイソブリンでもどっちでもいいやと思っているマッチアップなのであまり気にしていないです。
序盤の生物の質でイニシアチブをとっていく事が重要なマッチアップなので、単純に軽くてダメージが通しやすいアタッカーなのでサリアより扱いやすそうです。
スカイソブリン&サリアは明確にギデオンに対してかなり有効なカードなのでその点では優位性が下がりますが、精神壊しでもともとギデオンを牽制しやすい構築なので致命的な減点にはならなそうです。
サイドボード案
抜:宣告1 ギデオン2
入:リンヴァ1 断片化1 精神背信1
-----------------------------------
・対黒緑昂揚
という訳で本題の黒緑昂揚対策です。
メインに停滞の罠を採用したことでエムラクールでアドバンテージを稼がれる負けパターンに対する予防線は張れましたが、そもそもフェアな戦略でイシュカナとエムラクールを乗り越える事はかなり困難です。
それこそ序盤の剥ぎ取りとリリアナを捌いた上でイシュカナに対して石の宣告を合わせてエムラクールに対して停滞の罠を合わせてようやく勝利できるという感じです。こちらとしてはかなりのご都合ドローをしなければならないので、1~2枚程度の対策カードを連続で引く事に頼っている限りは安定した勝ちは狙いにくそうです。それくらい黒緑昂揚の安定性が高いです。
黒緑昂揚は安定性が高いフェアデッキの類なので、軸をずらしたコンボに対して脆いというのが唯一の弱点となります。それならば初めから7点を削りに行く変則バーン戦略の方が価値のビジョンが構築し易いのではないか、というのが十三恐怖症の発想の起点です。
4ターン目に勝ち確を狙える期待値があるというのは、対黒緑昂揚として名高い霊気池と同等かそれ以上の速度なので、相手の得意としているゲームスピードに付き合わなくていいのは心理的にも楽です。
7点削りにいくという観点でカードを見直すと模範的な造り手は1回3点を通せば及第点となるため、相手のリリアナに対して明確に弱いカードではなくなります。あとはたかり屋か回転翼機のどちらかが追加で3点を入れれば勝利条件にかなり近づくことが出来ます。
集団的蛮行の序盤の剥ぎ取りを牽制しながらの本体火力&ライフゲインとなるので、長期戦を視野に入れない増呪をためらいなく使っていけます。
アイリと乱脈な気孔でこちらの方がライフコントロールをしやすいので、十三恐怖症による自爆のリスクはある程度抑える事が可能な点でも、メインボードにアヴァシン&アイリを採用することによるデッキ75枚の親和性が高いです。
ただ、問題点としてはすこぶるプレイ難度が高いという点です。勿論こちらが返しで13点になっても負けなので、ブロッカーの数などかなり念密なコンバットが要求されます。
テストプレイを重ねている現状では、まだ十三恐怖症で安定して勝ちに行くことは難しいです。ただ、相手にも相当なプレイ難度を要求する事が出来るので、こちらが十三恐怖症のプレイ経験値を重ねればかなり勝ちやすいサイドボーディングとなるのではと期待しています。
サイドボード案
抜:悪魔3 アヴァシン2 停滞の罠2 ギデオン1 平地1
入:重み1 蛮行2 破棄1 恐怖症3 燻蒸2
一先ず序盤のダメージ効率を最優先に除去増し増しのサイドプラン。相手の生物を除去できない or 相手のライフを全く削れていないというパターンでは十三恐怖症で蓋をすることが出来ないので、勝ちプランに貢献しにくい重いクロックを抜いています。
リリアナは相手のアタッカーに対する牽制として優秀で、またPWという性質から本体ライフを維持するデコイとして有効と判断して残しています。
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